Editorial Works

対談:現代美術家 片山真理×シャワンダ・コーベット 「多面的」な世界と心から創り出されるもの

企画・編集をしました。

記事はこちら

今年の春、日本での初個展「Down the Road」を開催したシャワンダ・コーベットの作品には、コミュニティの記憶やそこに住む人々の躍動感と身体性が陶器や絵画に落とし込まれていた。「サイボーグ・アーティスト」を自称する彼女は、ダナ・ハラウェイの思想の賛同者でもある。そして彼女の作品が問いかけるのは「完全な身体(complete body)」とは何か、ということである。

一方、つい先日個展「CAVERN」を終えた片山真理もまた、出展された作品シリーズである「leave-taking」で「正しい身体(correct bodies)」(=制作してきたオブジェ)を手放していく過程を社会と自身との関係性から紐解き、セルフ・ポートレートで表現した。そして彼女が経験を心に落とし込んで紡ぐ言葉はまた、詩的で美しく作品に華を添える。 ある種機械的に「外から」作品を制作するというシャワンダと、心に従って「内から」作品を制作するという片山は一見対照的だが、「完全な身体・正しい身体」という互いに共鳴しあうコンセプトを掲げている。今回はそんな2人の思いや制作の背景、癒やしのコミュニティの可能性、そしてアーテイストとして「多面的」に物事を見ることの重要性について話をうかがった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です