結成1年のバンドHomie Homicide、耳の肥えた音楽ファンを魅了する理由
インタビューの企画をしました。
下高井戸シネマで期間限定上映され話題となった映画『Teenage Superstars』。本作は1980年代のスコットランドの街、グラスゴーの音楽シーンを舞台としたドキュメンタリーだ。主役となるのは、当時のインディーズシーンを彩り、その人気はイギリス全土から世界にまで広がりを見せたジーザス&メリーチェインやザ・パステルズ、プライマル・スクリーム、ティーンエイジ・ファンクラブ、ヴァセリンズなどのバンドの面々。これらのバンドは日本でもギターポップやネオアコ、アノラック・サウンドなどの総称と共に親しまれ、今なお根強いファンを持つ。
そんな映画の上映後に登場し、演奏したのがHomie Homicide(ホーミー・ホミサイド)。原宿のレコードショップ、BIG LOVE RECORDSで知り合ったメンバーに幼なじみが加わり現在の形となったのが2022年7月。「映画に登場したバンドが下手で良かった」と、自分達のつたない演奏を笑いながら、バンドの音楽性やメンバーへの揺るぎない信頼を語る彼等は、なぜ結成1年にして、肥えた耳を持つ音楽ファンから期待を寄せられるバンドになったのか。
今「ようやくスタートラインに立った」と、楽しく話す彼等のインタビューを通して見えてきたのは、1980年代のグラスゴーシーンとの音楽のテイストを超えた親和性、メンバーの親しい関係性から生まれる家族のような空気感、そして何より自分達自身がバンドの活動を心から楽しんでいるすがすがしさだ。そんなHomie Homicideの現在、過去、未来と目指すその先についてもあれこれ話を聞いた。